ベストデザインすぎるだろ#03

人のこと

SPINTOで働くKOROとHachi(以外、ころとはちと呼びます)です。

日本人が食事をするとき、料理をするとき

はるか昔から私たちの生活に馴染んでいて、欠かせないもの「箸」。

そのたった二本の棒にさまざまな装飾や形の変化を加えてきたが、ずっと変わらない”二本の棒”である概念。

ものづくりを通して、デザインと向き合い続ける私たちの日々の一コマ。対談企画第三弾。

「箸」をトークテーマにデザインについて話します。


箸が生まれた意味を知る

ころ:ふと箸を使っていて思ったことなんですけど、箸ってもう私たちの生活に欠かせないものですけど、ずっと昔からこのデザインだよなと思ったんですよね。ということは、何千年も前から形を変えることなく使い続けてる道具、なわけじゃないですか。

はち:確かに。今少しスマホで調べてみましたけど、起源は弥生時代らしいですよ。生まれてからずっと原型を残してきてますね。

ころ:それにこれから先も変わらないであろうっていうシンプルさじゃないですか。これから先の未来で食事が栄養摂取だけの箸を使わなくなる時代にならない限りはきっと残り続けるわけで。

はち:10秒チャージのような食事が主流にならない限りはね。

ころ:しかもすごい単純な形、木の棒ニ本で挟むっていう、素手で直で行かないっていう発想からきていて。

はち:確かに、それくらい簡単なデザインで成り立つのはすごいことですよね。それこそ箸が必要となったキッカケは神様へのお供え物を素手で触るのは失礼、穢してはならない、その為の棒二本。そこから生まれたそうですよ。

ころ:なるほど。直でいかない、棒を介してってことですね。

はち:しかも、フォークみたいなものだと傷つけちゃうじゃないですか。だから挟む。手が物に触れることなく、且つ傷つけることもなく挟むことができる。

ころ:それこそ三本でも一本でもなくニ本が良いっていう。ユーホーキャッチャーとかのアームは三本だったりするじゃないですか。例えば、さくらんぼみたいな形の道具なら確実に安定的に掴めそうな気がするけど、二本が良かったっていう。

はち:確かに。弥生時代から分かっていた原理なんでしょうね。箸は二本が一番良いってね。

より良くしていくこと

ころ:そこが面白いなと思って、シンプルイズザベストすぎるなと感じたんですよ。物って時代と共に変わっていくじゃないですか。例えば、財布で言うと元は巾着ですしね。

はち:そうですね。確かに、巾着だと不便だったんでしょうね。中身がごちゃつくとか、口からすり抜けてお金が落ちてしまったりとか、何かしら不便で、ちょっとずつ形を変えていったんですよね。

ころ:デザインってそういうものじゃないですか。不便な部分をより使いやすく改良していって変化していくわけで。

装飾的な意味のデザインってなると、儀式的なものだったり、娯楽的なもの、例えば縄文土器で言うと飾りの模様がありますけど、それって使う上で必要か?って言われたら、必要なくて、ただ見栄えとして装飾するっていう概念なだけで。

それで言うと一番初めのデザインってそういう縄文土器の周りの装飾だったり、形だったりしますけど、弥生時代になると、急にツルッとするじゃないですか。模様とかも省いてしまって、使いやすい形にガラッと変わっていて。

はち:確かに。使いにくい部分とか必要ない部分を削ぎ落としたらこうなりましたって感じがしますね。

デザインとものづくり

ころ:箸の話に戻ると、たった二本の棒で混ぜるもできる、掴むもできるし、刺すもできる。優秀すぎるこれを超えるものづくりって難しいじゃないですか。

はち:発展させるのは難しいでしょうね。もうこれがベストっていう感じで。

ころ:ものづくりと向き合ってデザインってなんだっけっていう繰り返しのそんな毎日を送る中で、ふと手に持った箸を見て、こんなものづくりがしたいだとかそんな大層なことではないんですけど、私たちのできるものづくりを通して日々模索し続けたいなと思います。

はち:そうですね。変わっていくことはもちろん大切なことですけど、今の私たちの生活に寄り添った良いと思うものづくりをしていきたいですね。

最後までご愛読いただきありがとうございました。

KORO

学生時代から映画や本、服飾、学問、ものづくりなど様々な分野に興味を持ってきた。大学では服飾を学び、卒業後はさらに靴の知識・成型を学ぶ。縁あってオーダーメイドビスポーク靴ブランドで働きながら、日々構想を練り、2022年セレクトショップ「SPINTO」を立ち上げる。
現在はオンラインショップを中心に、作り手としても使い手としても良いと思うモノを展開、販売している。モノづくりを通して”ヒトとモノ”だけではなく”ヒトとヒト”をつなげていく役割を担いたい。

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Hachi

大学時代まで様々なスポーツに関わり、足にまつわる怪我を多く見てきて、人を支える靴の奥深さに惹かれる。その後、4年間革靴メーカーに勤務。同社、企画部にて企画・設計を学び、2025年に独立。モノづくりの面白さ、難しさに触れ、2025年セレクトショップ「SPINTO」に本格的に参入。
現在はオンラインショップを中心に、作り手としても使い手としても良いと思うモノを展開、販売している。モノづくりを通して”ヒトとモノ”だけではなく”ヒトとヒト”をつなげていく役割を担いたい。
趣味は古着屋巡りとガチャガチャ。

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